動画編集に悩んでいる人へ。テレビ番組編集マンからの教え#3〜ど頭〜

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現役、地方テレビ番組編集マンのドローマンです。

このブログ記事では、現在進行形でテレビ番組を編集をしている私が

「テレビ番組」と「YouTube動画」の違いを紐解き、読者の映像編集のステップアップとなるヒントになればと思い、ここに綴ります。

あくまで、「テレビ業界」における動画編集の極意であり、
映像表現は正解がない芸術的な分野の内容なので、参考として読んでいただけたらと思います。

 

今回は「ど頭」と呼ばれる、テレビ業界ではよく使われる言葉で、
番組やそのシーンなど、始まりとなる部分を指す言葉です。

番組作りにおいて特に、上司に口酸っぱく教えられたのは「番組のど頭はちゃんと作れ」

誰もが口を揃えて言う、ど頭と言われるオープニング部分の重要性と作り方を解説していきましょう。

 

もちろんYouTubeなどの動画に制作にもかなり大切な内容です。

 

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ど頭が良ければ全て良し。

テレビ番組において、視聴者が「この番組見たい!」と思わせるには「ど頭」つまり、オープニングのダイジェストや番組の入り方が鍵とされていました。

この番組では、こんなモノを紹介しますよ!こんなモノが今すごいんですよ!という、見る側がワクワク、そして最後まで見たいと思わせる部分です。

当然ど頭の工夫もなしに放送すると、視聴者は何を見るべきか・何が面白いのかが分からず、見る気がなくなるどころか、見てみようとも思わないはずです。

 

人と話をする時、結論から述べると内容が伝わりやすいように、冒頭が肝心なのです。

YouTubeの動画も「ど頭」が重要。

テレビ番組同様、オープンニングの見せ方も動画を見てもらうための大切な要素です。

トップYouTuberのヒカキンさんの動画も、オープニングに本編の面白いシーンを持ってきてたり、視聴者に興味をそそるような構成になっています。

参考になる「ど頭」の例です↓

サムネイルやタイトルはもちろん工夫するべきですが、動画を最後まで見てもらうには、やはり動画の構成も重視するべきです!

ど頭を作る上でのポイント

さて、YouTubeなどの動画において視聴者に見たい!と思わせる「ど頭」をどのように作るべきか。

 

1.面白シーンダイジェストを入れる!

まず一つめは、「本編の1番面白いシーンをはめ込む」です。

 

上記のヒカキンさんの動画がこのパターン。

例えば、
・料理のレシピ動画で大事な素材を床に落としてしまって絶叫しているシーン、
・ドッキリを仕掛けた相手の大きなリアクション、
・気になる商品レビューで驚いている様子
など。。

視聴者に反応が大きい衝撃的な要素をはめ込むと良いでしょう。

ちなみに、なんでそうなったか?どうしてこの流れになったか?という部分ははしょって良いです。

ネタバラシをしすぎると本編を見なくて済む話になってしまいます。

 

とにかく、面白い!・驚き!・感動!など一目で心が動くようなシーンを盛り込みましょう。

 

視聴者を煽る!

二つめは、本編で使われていない映像を冒頭用につくり、視聴者を煽るです。

 

例えば、美容関連の商品を紹介する内容として、
・黒い背景の中に文字だけで「あなたは今、お肌に悩みはありませんか?」
・画面真ん中で出演者が真剣な表情で「今、あなたは損して生きていますよ…」
など。。

見ている人が共感しやすく、気になるようなキャッチフレーズを出す演出も良いでしょう。

 

このど頭をまとめると、テレビ業界用語で「煽り」と呼ばれる言葉に集約されます。

煽りとは、言葉の通り「人に刺激をして、駆り立てる」という事です。

つまり、視聴者に見たい!と思わせる部分なのです。

 

まとめ

テレビ番組もYouTubeも共通して言えることは、まず視聴者に見たい!と思わせることが始まりになります。

その大前提がない限り、映像の価値もおのずとなくなるのです。。

 

今回は、王道の2つの「ど頭」の作り方を紹介しましたが、
視聴者が見たい!と思わせる演出を考えれば、それも立派な「煽り」になります。

 

YouTubeは無料でかつ、いつでもどこでも見ることができる、テレビにはない便利な動画視聴アプリですが、ある意味見てもらうためのハードルは高いという現実になっています。

サムネイルやど頭、視聴者に見たい!と煽るコツを、映像作りよりも重点を置かなければならないのかもしれません。

答えのない芸術的な分野でもある「映像」は難しくも、それが楽しい娯楽なのかもしれませんー

こちらも参考にしてみてください!

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